2012/05

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 岩手:鉄鋳物(小笠原鋳造所)

南部鉄器の始まりは平安時代の末期。地元で取れる砂鉄を使い、今も鉄瓶などの茶道具を始め、鍋や文具などの生活用品も作っています。南部鉄器の産地は岩手県の盛岡地域と水沢地域の二地域です。古典的なアイテムから、プロダクトデザイナーがデザインしたものまで、多くの従事者が今も鉄の重厚な質感を生かしたモノづくりをしています。


Iwate: Cast Iron (Ogasawara Chuzo Co.)

The history of Nambu ironware dates back to the last era of the Heian Period. Due to the existence of a local iron sand mine, products ranging from tea wares as kettles and pots, stationeries, to household goods are still being handcrafted today. Morioka and Mizusawa in Iwate Prefecture are the two representative regions of Nambu cast iron. From traditional wares to contemporary designer products, many craftsmen are engaged in producing wares of exquisite quality.





テーマは「日本の手仕事/地域/素材」です。日本の生活にはさまざまな自然素材が使われています。土から生みだされる陶磁器、楮(こうぞ)などの植物からは紙、竹は素材そのもので篭を、鉄は土瓶や鍋に…といった具合に生活で使われる用具には素材が生きています。これらをつくる「職人」は、地域性を重んじ、長年培われて来た経験をもとに,素材を生かしたモノづくりを、日々黙々と続けています。工芸品とすら呼べるこれらの品々を、我々日本人は使い、使うことで、さらにモノが生き生きし、生活自体も豊かにすることを知っています。

 このコーナーでは、モノから素材と作られている地域にも興味を持って頂きたいと思います。


The selection was made under the theme of “Handicrafts of Japan, Its Regions and Materials”.

Various natural materials surround our lives in Japan.

The best of these materials are used to create distinctive craft wares such as ceramics born out of clay, paper made from plants such as kozo, and baskets woven from bamboo. The craftsmen of these wares, while maintaining a high regard for regionalism and following cultivated experiences, continue to produce diligently. We use these craft wares that are almost works of art on a daily basis, and by using them, the wares are given life, and our lives are enriched in return.

    We hope that the displayed craft works will engender interest in the regions where the crafts and materials originate.


  東京・六本木は東京国際映画祭一色になっています。

この東京国際映画祭の併催として、映像関係の見本市
TIFFCOMが催されています。
来場事前登録は終了致しました。)

こちらの電通さまのブースにて[日本の地域の工芸]を
ご紹介しております。

2011年10月24日(月)〜26(水)9」00〜18:00 六本木ヒルズ

企画 阿部睦美(DENTSU.INC)
監修 日野明子
写真/モニター画像編集 木村文吾  

出品は 
鋳鉄        小笠原陸兆           (岩手)
竹工芸   久保一幸                   (東京)
 硝子   木村硝子店松徳硝子(東京)
陶器        小鹿田焼・坂本工窯     (大分)
織物        玉木新雌                 (兵庫) 
蛭谷和紙    川原隆邦                   (富山)


special thanks : LUFT 真喜志奈美 
        輪島キリモト
        岩手県工業技術センター







 一時、ドメインが開かなかったこのseikatsukogei.com のアドレス。
復活しました。
仕事はじめは[TIFFCOM]です。
これをきっかけに、英訳してもらった簡単な
のつくり手紹介をする予定です。


  地震から3ヶ月。
 まだ厳しい生活を続けられる方々が多くいらっしゃいます。
 直接のお手伝いが出来ずにいるもどかしさを抱えながら
自分の出来る事を少し始めます。
 杜の都の「うつわのチカラのわ」。
 こちらに関しては、取り急ぎは、
うつわのチカラのわ」HPおよび、
うつわの連絡帖」ブログ
で、お伝えするとして、こちらでは「生活工芸」の話。

__________________________

 6/11、福島に向った。
 この祭りを知ってから、何年も逃したまつり『工人まつり』に向うため。
「工人」とは何か?三島町のHPによると

「三島町ではものづくりする人のことを工人(こうじん)と呼んでいます」

とある。
 特に『編組(かご類)』に特化しているという。
 このまつりには全国から籠好きが集まる、という。
 さらに、ここに行くには『只見線』に乗らなくては行けない。
 いや、「只見線に乗れる」のだ。
 JRの青春18切符の広告に数年前に使われて以来のあこがれの地だ。
 ただし、非常に列車が少ない。
 会津若松出発が5時台、7時台、その次がなんと13時台。
 
 だったら5時台…ということで5:59の会津若松発の列車に乗ったのだが
早起きは三文の得だった。
 朝もやの中の景色は、写真ではとてもじゃないけど、再現できない。
 空気が違う。緑が濃い。福島県がいかに豊かな土地であるか…を体感した。


 そして、会場。まつりの会場は『三島町生活工芸館』周辺。
 ここに150もの「工人」が集まる。
 籠だけではなく、木工や陶器も混ざっているが、とにかく
手作り感が溢れている。テントに手書の看板。
ほっぺたの赤いおばあさんやおじいさんが「わしがつくったんだよ」
…と言いながら、売っている。一見すると同じような籠に見えるが
人によって丁寧さが違う。性格や技量、素材の処理などの違い、
形はほとんど違わないが、仕上りが違う。ただし値段はほぼ皆
横並び。通い慣れているお客は、ひいきのテントに直行して買い物をして行く。

 この「三島町」のモノづくりの歴史は、千葉大名誉教授の宮崎清先生の
30年前の訪問から始まる、という。一度、宮崎先生の一般を対象にした
講義を聴いたが、この小さな町に来て、町の住民が籠編みを得意とする、
ならば、籠編みを売りにしよう…と発案した宮崎先生と、それを信じて
進んでいった住民達は素晴らしいと思う。
 最近、コミュニティーデザイナーの「山崎亮」さんが「情熱大陸」で
村おこしの手法として取っていたやりかたを、30年前に始めているのだ。
 自分たちの「日常」が、財産」である、ということを知った時
さぞやびっくりしただろう。
 長老に聞いたところ、自分たちの道具としてだけでなく、
年始の挨拶がわりに、お医者さんなどに、笊・籠は使っていたらしい。

 活動が実り「三島生活工芸館」という建物が出来た。
 この建物はしっかり使われている。
 長老達が編み講座などを定期的に開いてモノづくりを伝えている。
 これが1回きりの講座ではなく、本気モードの7回連続講座などなのだ。
 教え、教えられ、人が通い、町が活気づき、技術が伝わる。
 「最初は大変だったんだよ」と長老は言っていたが、粘り勝ちしたようだ。
 
 われわれのような商売をしている人に取って、籠編はつくり手が
見つけにくい。何故かというと、多くの地域が専業ではなく、農閑期などに
小遣い稼ぎという感じで作り、それを地域のまとめ役が買い、売ることが
多いからだ。片手間仕事といっても、毎年やっていればプロだ。
日本のものづくりの底力は「半農半工」であったのだ。
 
 ついつい「専業のモノづくり」=プロ。と思いがちだが、日本の
モノづくりは多様だ。編組のように効率化をしにくい作業はこれからも
「半農半工」が主流なのかもしれない。

 そして「生活工芸」という言葉。
 「生活工芸」は「生活の中に寄り添う工芸」として使っていたが
三島町の「生活工芸」は「生活の中に息づく工芸」であることを知った。
彼らの持っていた技術を活かし、見事に成功した証しに、本当に
みんな楽しそうにまつりに参加していた。
 ちょっといじわるな質問を長老に投げかけた。
「喧嘩などなかったんですか?」と聞いたけど笑って首を横に振っていた。


 さらにもう一つ考えさせられたのは「デザインってなんなのだろう」
ということだった。もう25回目というのに、まったくの手作りの
まつりだった。看板もチラシも。緑の木の中でのまつりにはそれが
似合っていた。…というか、その(わるい良い方をすると)やぼったい
看板の中で、本当の腕のいい職人の籠を見つけられるか…と
挑戦状を叩き付けられた思いだ。
(もっとも、緑と木の葉の敷かれた地面を歩くのが気持ち良くて、
いつしか、その挑戦状はどこかに忘れて楽しく会場を歩いていたのだが)


 少しの予備知識と、短い滞在時間の中で感想を述べるのは限界があるので
余計な感想は述べるまい。

 『会津若松発5:59の只見線に乗った風景』はお薦めです。

 百聞は一見にしかず。
 まつりも只見線も楽しめるはずです。






 人の想像を超える地震が起きてしまいました。

 わたしは阪神淡路大震災の際、テレビを持たず、ラジオと
新聞のみでその残状を知るしかなかったのです。
 今回、時代が変わり、(あいかわらずテレビは持っていないが)
USTREAMでテレビニュースを流しているので、リアルタイムの
画像が見られる様になりました。ツイッターはやっていないが、人の
ツイッターを覗いて、人の安否を確認できました。ツイッターを
毛嫌いしていたけれど、今回は、この存在の素晴らしさが解りました。
 そして「情報の大切さ」を認識しました。


 東京で、こんな風に冷静にいられることに半ば後ろめたさを
感じつつ、これから何をすべきか考えてしまう。

 幸い、知人・友人からは「無事」の連絡が来ています。
 しかし、その「無事」は身体が無事なだけで、窯が壊れ作品が壊れ、
家が崩れ、人によっては放射能の恐怖が迫って来ているのです。
 今すぐ、自分に出来ることは節電ぐらいだが、今後、被災した友人知人が
「元の生活」「元の創作活動」に戻れるよう、出来る限り協力したいと思います。


 それにしても、テレビに映し出される、救助の人たちの姿には頭が下がる。

 何もできない、自分がとにかく歯がゆい。



 陶ismが今年も開催される。
3/20(日)、21(月・祝)場所は去年と同じ益子陶芸倶楽部 民宿古木
若手陶芸作家の見本市。
名前からして勇ましいが、事務局の丁寧な動きには、背筋が伸びる。
遊びじゃ出来ないほど真剣にやりつつ
でも楽しいからやっている。
青春ドラマのような気恥ずかしさも少々あるが(笑)
泥臭さとおしゃれ(カフェ部門はとくに!)と真剣さが
混在するイベント。
こういうイベントは、体験しないと良さは解らない。


そのスピンオフ企画が麻布十番ギャラリ―で開催中。
2011年2月23日(水)−2月28日(月)
11:00−19:00/火曜休廊
 最終日17:00まで 

写真は、オープニングパーティー。
ワカモノを応援する、麻布十番ギャラリ―の久米夫妻も
楽しそうでした。





  笠間へ。
 笠間焼の窯業指導所があり、これから指導所を出て
独立する生徒さん達に、社会に出ると何が起こるかの
講義を3時間。

 で、翌日は、自分が生徒に混ざって授業を聴くことに。
 午前は、グラフィックの講義。
 笠間のデザイナー笹目亮太郎さん(事務所名:スプラウト)から
プロのアートディレクションの話しをみっちり3時間。
笹目さんの仕事は前から気になっていたけれど、
生のポスターやDMも教室に並べてくださったので
紙の質感もしっかり味わえ、質問もいろいろさせていただき
プロの仕事を教わりました。

 
 デザインはお客さまの「思い」をカタチにする仕事です。

 SproutのHPの一言。
 講義でも重要なキーワードになった。
 講義後、生徒さんと話していて、長続きしないギャラリーやショップや
「思い」がなかったり、お客様に伝わらなかったんでしょうね…と
いう話しをする。
 
 午後はのぶひろアーキテクトの加藤さんと笠間の町あるき。
 お稲荷さんのまわりをぶらぶら。
 ほんの30分だったけれど、面白かった。
 そして、店が町を作る、ということを改めて思い知った。


 
 笠間、なかなか突っ込みどころがありそう。






  高岡伝統工芸青年会に呼んで頂き、高岡に行って来ました。
高岡の主な伝統工芸は漆器と鋳物。
その中に、伝統工芸青年会にはロカビリーファッションのおしゃれ建築会社社長
もいればギャラリ―企画運営のアーティスト/デザイナーもいるというユニークさ。
しかし、多くは伝統産業の従事者。
 大体、どこの産地でも”商う”と”作る”という大きく二つの役割がありますが、
この二つの役割の人たちが、この青年会には参加しているのです。
 産地によっては、作った人が売る…とういこともあるけれど、
高岡の町では、”商う”と”作る”のバランスを保ちながら伝統を守り続けています。
 
 二日間、主に鋳物の工場見学をさせてもらいました。
”作る”工場に行けば、製品が見られる…と言う訳ではなく
分業体制により、特化した技術で、部品を専門につくる工場も多いのです。
20メートルの像も製作できる、とういう工場
「分解して設置場所に運び込んで、塗装などはどうするのか?」
尋ねたところ「着色専門の工場の職人さんに同行してもらい、
現場で仕上げてもらう」とのこと。
技術が一つ欠けてもモノは仕上がらないわけで、
信頼できる技をもった工場が支え合っていることを、
教えてもらいました。
 工場同士だけではなく、そこには、やはり”売る人”も不可欠。
仏具の生産比率が高いこの産地。仏具という特殊な業界は
セールスマンがいてこそ、商談はまとまります。
「わしらは、売りに行けんから」
「○○さん(商社の名前)がいるから、つくることに専念できる」
そんな話しを工場で沢山聞きました。
全員が、満足して商売をしている訳ではないでしょうが、
(そんなきれいごとの産地は、まず日本国中探してもないですから)
つくり手と売り手のバランスがかなり取れている産地でした。


 なにはともあれ、業界人しか見られないような工場に行ける
特権を、今回も十分、使わせてもらいました。
 どこかで、恩返しをしたいものです。


※ 今回、教えてもらって面白かった事。
 高岡市民はカレー好き!ということ。
 初日の昼。夜の居酒屋。
 二日目の昼(こちらはカレーうどん)。
でした、



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